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唄武者HEYMAの寄せましょ

「院内サイケまで一歩及ばず」…で寄せましょ

「え!全身麻酔じゃないんですか!?」

昨年末に、今回の手術プランをドクターから聞かされた。一年間留置した、骨をつなぐ金属プレートを除去するのだ。
プレート4枚、頬骨に埋めたボルト2個を、口内3ヶ所を切開して取り出す。
麻酔に関してドクターの詳しい説明が続いた。
「今回は局部麻酔です。何ヶ所かに注射します。それから、点滴を術中続けます。
これは、手術の興味を減らす薬が入っていて、安定剤と考えてもらえばよいです。」
いったい俺は何をされるんだ!と、内心不安になったが、なぜかその場で大笑いしてしまった。“興味を減らす”ってな。

それから約二ヶ月。いよいよ手術当日をむかえたのだ。

(午前9時30分)
オペ室へ移動した。先生方と、とりとめのない会話(格闘技)があって、例の点滴。
口内へ注射をした。本日の手術患者は口腔外科だけで、ナント9名!すべて同時に何かが進行している。
実にスピーディーに事が運んでいた。

顔にシートみたいな布をかぶせられた。次第に体がフワ〜ッとなり、頭の中は水風船のようにやわらかくなった感じがした。
ぼんやり何かしゃべっているし、ドクターの話も聞こえているのだが・・・。
今になってその内容を思い出そうとしても、一語一句何一つ記憶がないのだ!こんな感覚は生まれて初めてである。

後日、ドクターに質問したら、
「そんなものですよ。脳内のある部分にだけ効く麻酔なんです。」
自分に限って、意識がありながら、あるポイントのみ抜けてしまうなんて絶対にないと思っていたのだが・・・。
世の中にはすごいものがまだまだありそうだ。

(記憶)
しかし、たった一つだけハッキリとした感覚を憶えている。
手術の中盤か終了間際あたりだと思うが、誰かがボクの足の甲をさすってくれた事を。
現場には男性3名に、女性2名いたが、あれは間違いなく「女の人」だ。
野郎はあんなにやさしく触れられるはずはない!看護士のどちらかであろう。
2人に確認したい。・・・いや待て。この2人のどちらかが撫でてくれたんだと思い続けた方が幻想的で平和である気がする。
万が一にも、どちらでもない事が判明してしまったら・・・。自分にバカ負けにするのはゴメンなのだ。

(午後1時)
病室へ戻ると、そのまま果てしなく眠り続ける。途中起こされて、坐薬をぶち込まれた。もうこいつにも慣れたものである。
入れたきゃ入れろだ。

(午後9時)
ボーッとしてるも夕食。前にも書いたが、恐怖の「きざみ食」なのだ。すべての食材がみじん切りに細かくなっている。
だからそのまんま、きざみ食。見るとテンションがストンと下がるよ、コレ。
それでも、24時間以上も断食状態だから楽勝の完食。夜になるにつれ痛みが強くなってきた。
だけれど、寝てしまえばどうにかなるレベル。どうしようかな〜?ここで、ある薬品名がフラッシュバックしたのだ。

(院内サイケ)
「ペンタジン」前回の手術後に打ってもらった劇薬である。モルヒネに近いものだそうだ。
こやつを入院の思い出に一発お願いしようと。ナースコールを押した。「ペンタジン打って下さい。」
単刀直入にお願いしたのだ。
返答はもちろん、ドクターに確認しますである。数分後、注射一式を手にしたナースが来た。どうやら許可がおりたようだ。
左肩からペンタジン投入!!ウォークマンをピンクフロイドへチェンジ。灯を消した。
ものの何分で、強い痛みは嘘のように消失していった。
さすがペンタジンだよ。さぁお前!これからが本番だな。ちょっとした幻覚のひとつも見せてもらおうじゃないか。
数十分経過、ピンクフロイド終了〜。見事な肩すかしである。
普通にプログレが耳から聴こえただけだった。期待していた自分がアホらしくなった。
だから・・・バカ負けはゴメンなんだって。

(午前7時)
起床してすぐ鏡を見てビックリ。よくもまぁこんなに腫れるものかというほど、顔の下半分が膨れている。
例えるならば、口の中に「今川焼き」を2つ無理矢理押し込んだ感じか。
はっきり言って自分を自分とは思いたくない、バッドモーニングであった。

(午後6時)
テレビをつけた。ニュース番組をチェックした。国会にいる政治家は、大バカ野郎の最下等動物以下である。
「女は子を産む機械」なんて発言しちまった以上、即刻辞職すべきだ。
それに野党のザコ共も、おっさん一人を集中放火してどうするってんだ。
とにかく連中は、選挙で勝つ為だけに存在していると言って過言ではない。
日本を良くしようなんて思っている奴はほとんど居いのだ。
バンドに例えるならば、そこに音楽はなく、リスナーやオーディエンスも不在であるという事。
あるのは「方便」だけ。下品で、嘘つきで、金に汚い。音楽ならば場合によっては、言葉は必要ないのかもしれない。
しかし、政治というのは「言葉仕事」なのである。
自身の内面から溢れ出した言葉で話す行為は、誰にでもできるものではない。
これには才能が必要。しゃべれない人間は、断じて政治の世界へ足を踏み入れてはいけない。肝に銘ずるべきだ。
日本だけではない。ブッシュだって自分の言葉では何も話せていないのだ。

(午前8時30分)
ボンクラな政治家に比べ、主治医の澤先生には頭が下がる。
インフォームドコンセント(つまり、説明対話)は完璧である。
「この部分は責任を持って治しますが、あの部分はもう治りません。」はっきりとモノを言われる。
短時間ながら無駄な単語が無いので、非常にわかりやすい。
それと、いつ寝ておられるのだろうかと思うほど働いていらっしゃる。
毎朝8時〜8時半には各病室で回診。夕方と夜にも来られる。
ペンタジンを打った日などは、深夜0時半にわざわざ「大丈夫ですか?」と診に来ていただいた。
本当に感謝である。ピンクフロイドなんぞ聴いていた自分が恥ずかしい。

(発進)
病院のこんな献身的な姿勢に、患者である自分のココロはバーンと動いてしまった。もう発進しているのだ。
実をいうと、今回の入院は治療は当然の事、もうひとつ「吸収」を目的に設定していた。
なるべく静かな環境にしたいと思い、個室を予約しておいた。
1日¥5250×入院日数分なので、数万円の実費扱いになるけれど、元は充分とれると思っていての事である。
本や新聞をたくさん読み、持参したポータブルプレイヤーでDVD(映画&音楽)やCDをたくさん流して、
いろんなものを吸収したかったのだ。
ところが、先生方のおかげで、「創作」の方面にギアチェンジさせてもらった。

手術の翌日には、ベッドに横たわりながらバンドの新曲を2曲書いた。新しい目線で詞を書けたと思う。
それとこうして、日誌的(?)コラムもつけている。

(発進A)
人は人によって変化していくのが一番のような気がする。「言葉」「行動」を放つ人。
それをしっかり受ける人。時と場合でそれが逆になる。シンプルな関係がわかりやすくていい。
回復に向かっているのもあるだろうけれど、ボクは今、体の中に心地良い風が吹いて来た感じがしている。
入院して6日目。個室に入ったおかげで、ほとんど「ハイ」「イイエ」だけの会話しかしていない。
閉ざしているからこそ、「平穏」「コミュニケーション」そして「猥雑」の大切さが再確認できた気がするのだ。
1人になることはとても大事。さて、その1人ぼっちの振り子は動き出す。
大いに笑い、唄い、呑むぞー!!

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        ライブ情報        
[東京公演]
遊戯搾りまつり45
~ワンマンLIVE~
高田馬場「四谷天窓」
2019.09.15(sun)
13:30op/13:45st
2000yen+drink

祝!結成15年周年!
え?マジ?確認したら
「結成16年」だとさ。
1年遅れの記念LIVE!

(予約)
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