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唄武者HEYMAの寄せましょ

「胸いっぱい!虎いっぱい?村上“ポンタ”秀一との夜…」で、寄せましょ。

2008年/秋の日、ボクは楽しみにしていたライブがあった。出る方ではない、“見る方”である。



場所は静岡県・伊東市にある「クラップス」という店。小さなスペースのカウンターバーなのだ。
やって来るアーティストは、伊太知山伝兵衛&村上“ポンタ”秀一。デュオでのライブ。
機材現地調達でワゴン車一台でミニツアーしているという。伝兵衛氏は夜毎歌っているブルーズシンガー。

去年、50才のバースデーライブをNHKホールで開き成功させたばかり。伊東にもよく来ているのだ。
ポンタ氏は言わずもがな。国内外で活躍しているトップドラマー。現在まで約15000曲をレコーディングしている場数王。
この強者たちが伊東でライブをすることを知ったのは先月。そこでドラム機材の一部をレンタルさせてほしいとの打診があった。

二つ返事で快諾!スネアドラムを提供する事になったのだ。天下のドラマーに自分の機材を使用してもらえるのは光栄である。
先に日誌の方でお伝えしたが、20代前半に最も強く影響を受けたのは、紛れもなくポンタ氏なのだ。
仕事が終わり急いで会場へ向かう。午後8時に到着。店内に入るとグラサンかけたオヤジ2人がヌボ〜ッと立っていた。


ん?不穏な空気を察するのに時間はかからなかった。お二人にご挨拶。伝兵衛さんと握手し、ポンタさんとも……、
「猛烈に腹が立っているから近寄るな、すぐクールダウンするから」……マ、マジかよ。
今回はワゴン車移動のため、必要最小限の機材しか積んでいない。アシスタントも帯同していないのだ。

ところが“シンバル”だけは手持ちのものをと、何十枚か用意させたらしい。しかし!やってくれた!やらかしてくれた!
アシスタントは、ハイハットシンバルをケースに入れ忘れていたのだ!そりゃ誰だって怒るよぉ(笑)。
ポンタさんは、16インチのタイプ違いのシンバル2枚を重ねてハイハットにして急場を凌ぐ。

道端で数十枚のシンバルたちを見せてもらった。発売されていないモデルの出来のよさを説明してくれたり、
実際に叩かせてもくれた。即席のドラムセミナー。ボクひとりだけのためにである。贅沢すぎるではないか。
前にも言ったが、有名無名問わず、自分が興味のある人や好きな人には、どんどん話をするべき。

遠慮会釈は無用なのである。ズケズケ感はマズいが、訊くということに真剣になる。
そうすると人との距離がぐっと近くなって、一つも二つも踏み込んだ話が聞けるのだ。
伝兵衛&ポンタのデュオライブは30分押しの午後9時半からスタート!


のっけから機材トラブル発生!例のハイハットだ。スタンドがぐらついて動いてしまっている。
慌ててガムテープ片手のボクは走る。バスドラからペダルが脱落、シンバルスタンド組み直し、
葉巻の灰皿用意、酒、譜面の整理、、、完全にアシスタント、つまり“ボーヤ状態”になってしまったのだ!

第1部は40分(7曲)で終了。奥のテーブルでポンタ御大は芋焼酎のソーダ割りを飲んでいた。
なかなか第2部が始まらない。もう客と同化しているのである。ずっと下ネタ話。スルーするとゴネる。
非常にやっかいな日本一のドラマーなのだ(笑)。ようやく11時にライブ再開。やはり7曲をプレイ。

もうボクは今夜、ボーヤに徹することにした。なかなか体験できるものではないからだ。
アンコールが終わったのは0時近く。とにかく驚くべきは、その音色の多さであった。
ボクのスネアにこんな艶やかな音が眠っていたんだと思ったら、ちょっと感動して涙腺が緩んだ。

そしてドラムという楽器の素晴らしさを改めて思い知ったような気がする。いい時間を過ごせた気分だ。
ライブが終了し、ドラムをばらしていると、ポンタさんはボクの肩を抱き、「気を遣ってくれてありがとな」と言った。
カッコイー!すごく自然な感じだったのがにくいねぇ。こうして貴重なボーヤ体験は幕を閉じた。


さて打ち上げだ。お客さんも15名は残ったはず。深夜1時になるとその数は半分に。
2時で4〜5人。3時になると伝兵衛さんは車に乗った。本来は明日に備えてお2人は車で帰宅予定だったのだ。
ところがポンタさんはボクに、「おまえもう少し付き合えるか?」 と耳打ちしてきた。

あたり前だ。帰るものか!外に出ていた伝兵衛さんに、「オレまだ残るからよ」ポンタさんはそう言って手を振った。
それから明け方まで飲んだ。ボクに使用していたサングラスや葉巻などをプレゼントしてくれたのだ。宝物が増えた。
会話も深い話になっていく。それはとてもこの場でお伝えできる内容ではない。そんなディープな話が聞けて幸せだったのだが…

店のマスターが泥酔モードに。ボクたちにさんざんからんでくる。深イイ話をしてるのに、不快な気分になった。
おっさん、飲むとだいたいこうなる。ボクはもうなれたものだが(前に殴ったけど(笑))、ポンタさんは鬼の形相。
57才と51才のオヤジに挟まれているボク。行司じゃあるまいし。大鵬と柏戸の対決みたいではないか!


「平馬、店出るぞ」そうポンタさんが言ってきた。朝5時過ぎである。こんな時間に営業している店があるわけない。
飲み屋街をぐるりと一周廻ったところで、「平馬の家に行かない?」と、同級生みたいな感じで御大は提案したのだ。
イヤというほど業界からVIP待遇を受けてきた人が、いきなりこんな若僧の家にふつうは泊まろうとはしないだろう。

それをするのがまたスゴい。偉大なる“ドサ廻り魂”だ。タクシーを飛ばす。宇佐美にある実家に本当に来た。
二階に上がりボクの部屋に通す。デ・ニーロの巨大ポスターに反応していた。パイの新譜を紹介する。
今、聴こうぜとなった。朝6時に爆音で流す。「こりゃ面白いな、いいぞマジで」ボクはもうヤッター!の世界だ。

ようやく就寝となった。ボクは45分だけ寝て、仕事へ出発する。疲労は極限状態。初めてタクシー通勤してやった。
ポンタさんも起床してすぐタクシーで帰宅したようだ。仕事を終えてクタクタになって部屋に戻る。
そこは葉巻の残り香が充満していた。それは「人生で忘れられない出来事」に華を添えているように思えたのだった。




※ところで思い出したことがある。

早朝帰宅した時に、いつもは喜び吠えするバカ犬(室内犬/柴とビーグルの雑種)が沈黙していた。

さてはビビったな?

まぁ無理もない!ポンタさんはステージ衣装。そのシャツには虎2頭がでかでかとプリントされていたのだから。





        ライブ情報        
[東京公演]
遊戯搾りまつり45
~ワンマンLIVE~
高田馬場「四谷天窓」
2019.09.15(sun)
13:30op/13:45st
2000yen+drink

祝!結成15年周年!
え?マジ?確認したら
「結成16年」だとさ。
1年遅れの記念LIVE!

(予約)
h72ogn@gmail.com



 
Copyright(c) pienopieconvert All Rights Reserved.  
since 2003.2.1-2008.
2ndミニアルバム「祭祭祭祭祭」 (GDM1002)発売中!

残り少なくなりました。再プレス予定はありません。お早めに!!

価格=¥1000(税込み)
レーベル=ジャイアント・ディスク・ミュージック
品番=GDM−1002

@アラビアの唄
A(叱咤激励)ドック・オブ・ベイ
B東京音頭
C帰り道
DDjembe急行

全5曲入り!
タワレコ、HMV、ディスクユニオン、新星堂、アマゾン、などで発売決定!

【English(Chicago tour)】
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