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唄武者HEYMAの寄せましょ

「貧困犬$一獲千金!?…」で、寄せましょ。

 レイトショーで「スラムドック$ミリオネア」を見た。



 小田原市にあるトーホーシネマズに到着したのは、午後8時35分。
しかも火曜日である。職場のスタッフの運転で来た。彼らもまた映画好き。
お互い前々から気になっていたのが、このスラムドック〜だったのだ。

 話題になったのは昼。思い立ったら吉日だよ。仕事がハネたら行こう!となったわけ。
この作品はアカデミー各賞を総ナメ。試写会を見た友人の白沢さんからは、
「ここ数年みた映画で一番イイですよ」とメールをもらっていたのだ。期待度も高い。

 窓口へ直行。レイトショー料金は1200円。と、出口からぞろぞろと人が出てきた。
スラムドックの客か?まさかね(笑)。どうやら邦画(タイトル忘れた)を見終えた人たち。
みんな顔が暗い。さては凡作だったな。お気の毒に。ボクたちはスクリーン6に入る。


 180人収容の小さいホール。そこに約20人くらいの客入り。
平日のレイトショーにしては健闘しているのでは?15分の予告を挟み、
いよいよ本編がスタートした。さすがはダニー・ボイル監督だ。最初からグイグイ引っ張ってくる。

 ボイル監督の代表作は、あの「トレインスポッティング」。この作品もそうだが、
追う/追われるの描写が最高なのだ。すごい切迫感。他の追随をゆるさないという感じ。
やはり今作でも得意の“追いかけっこ”が冒頭にあった。インドのスラム街の子供と警官。

 もちろん悪さをした子供たちが、警官に追いかけられるのだ。はしゃぐ子供の顔がいい。
まったく悪びれていない。ボクはもうこのシーンで、これはクソ映画ではないと直感した。
子供は、悪い事をしたくて悪さをするのでなく、追いかけられたくてそれをするのだ。

 退屈しのぎ以外に何もないのである。貧困層や裕福層なんか関係ないって。
すべての子供たちは、暇で窮屈で、日めくりの毎日に退屈さを感じて生きているのだ。
ハラハラドキドキを常に味わいたいと思いながら、日々生活しているといっていい。


 ボクもそうだった。だから、あのスラム街のクソガキの無鉄砲さが懐かしく思えた。
さすがに警察に追われることはギリギリなかったが、実にゆる〜い悪さを“仕掛け”ていたのだ。
怖い体育教師の歩くルートをリサーチ。そのポイントに犬のウンコを置いておく。

 見事的中。それを毎日やる。そうすると、体育教師は誰の仕業なんだ!となる。
捜査線上にあがるのは数名しかいない。もちろんボクは必ず入っているわけ。
ウンコが調達できずに、木工用ボンドに砂をかぶせて踏ましたこともあった。

 そうこうしているうちに、まったく別件のことで追い回されたのだ。
いや、オレはお前にもっと酷いことをしているのにな〜。そう思うと、叱られても愉快だった。
スラム街の子供たちも、そうやって大人が理解しえないことをやって気を紛らしていたのだろう。


 貧困脱出を夢みる兄弟。人身売買の闇結社から共に逃げ出した女の子。その子に恋をした弟が主人公だ。
やがて大人に成長した弟は、ミリオネアという日本でも馴染み深いクイズ番組に出場する。
一問正解するごとに賞金が倍になっていくというやつだ。

 貧しさゆえに満足な教育を受けていない人間が、次々と難問を突破していくのに、
大人たちは疑惑の目を向けはじめる。1日目の収録が終わると、弟は警察に強制連行。
イカサマを自白させようと拷問にかけたのだ。しかしそれは愚行にすぎなかった。

 弟はすべての答えを自身の知識、記憶、教養、これを総動員して答えていたのだ!
しかも番組出場は一獲千金の為でなく、恋した女の子との再会のきっかけ作りだった。
弟の恋心はケタ違い。まさに執念といえるもの。そんな“念”が、知能を全開にさせたのだ。


 この映画のクライマックスは、知、念、運、この三つ巴(みつどもえ)の戦いとなる。
いやぁ素晴らしい物語だ。いわゆる映画のもつすべての要素が盛り込まれていた。
アクション、ラブロマンス、コメディ、ミュージカル、そしてクイズである。

 超・新しいタイプの傑作といえよう。プラスしてインドの貧困問題や宗教対立もテーマにしていたが、
ボクはその部分よりも、子供たちが無邪気にはしゃぐシーンと、バラックの空撮シーンが印象深い。
インドは極彩色を多く使う。バラック屋根の群れは、マドラスチェックのように美しかった。

 とかく貧困層は無知無能というレッテルが貼られている。しかし、貧しいからこそ、
記憶力と洞察力が強烈に養われる。そこに恋という無限のパワーが加わった時、
人は思いもよらない“運命”を引き寄せるのだ。約2時間でそれを見せたダニー・ボイル監督はスゴイ!



 「スラムドック$ミリオネア」のアカデミー受賞に異論ナシ!!
ボクは映画を見終わったあと、あのスラム街の子供たちのように、無性に走り回りたくなった。




        ライブ情報        
[東京公演]
遊戯搾りまつり45
~ワンマンLIVE~
高田馬場「四谷天窓」
2019.09.15(sun)
13:30op/13:45st
2000yen+drink

祝!結成15年周年!
え?マジ?確認したら
「結成16年」だとさ。
1年遅れの記念LIVE!

(予約)
h72ogn@gmail.com



 
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