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唄武者HEYMAの寄せましょ

「追悼文」…で、寄せましょ。

 まだいてほしいのに、この世を去ってしまった人がいる。忌野清志郎だ。



 2009年5月2日、午前0時51分逝去。死因は癌性リンパ管症。当日深夜にそれを知る。
訃報はニュース番組のトップで扱われていた。ボクは復活すると信じていたのだが…。
去年2月、喉の癌から復帰した清志郎は、華々しく「完全復活祭」と名を打ったライブを行っている。

 日本武道館。当然足を運んだ。その数日前にはNHKのスタジオライブもあり、これも行った。
2つのパフォーマンスを見て、以前よりも声が響いていたことを感じたのだ。
喉の癌は声帯近くにあり、切除手術を拒否。放射線と抗がん剤による治療で克服したのだ。

 あの突き刺さるような声を蘇らせるなんて、本当にミラクルである。
だから骨盤に癌が転移したことを知った時、清志郎なら絶対に大丈夫だって。
亡くなる半年前も、ブルースブラザーズの来日公演に飛び入り出演していたし。

 今年の夏あたりに、野音で「続・完全復活」があるだろうと期待していたのだ。
しかし現実は…残酷だった。早すぎる。いったいなんなのだ。最悪な結末となってしまった。
ボクは途方に暮れた。淋しい・悲しいとはまた違う、生まれて初めて味わう“感情”だったように思う。


 ボクがRCサクセションから衝撃をうけたのは14才の春(中学3年)。
それから23年間、清志郎の歌と共に暮らしてきた。喜怒哀楽のすべてを曲にできる人。
そこにある“突端の気持ち”を歌にできるのは、ボクの中で唯一人。清志郎だけだ。

 ラブソングひとつにしてもスゴイ。ボク自身が女の子に向けた好意の何倍も、
歌詞の中のわずか数十行のコトバの方が、人を愛する気持ちの強さを持っていると感じさせてしまう。
怒りもそう。哀しみも、おふざけも、すべて“真のコトバ”が歌に封入してあるのだ。

 だからなにかにつけて様々なアルバムの中から、その時の気分に適した曲を引っ張り出して聴いていた。
人との出逢いや別れ、出発の時、サヨナラの時、病気の時、くさくさする時、悶々とする時、
春夏秋冬、晴れ曇り雨、酒酔い、一人、大人数、移動、入院、海山、そして鼻歌。

 ありとあらゆる場面で清志郎は流れている、今も。そんな人生を送ってきた人は少なくない。
ボク以上に、ショックやダメージをうけた人は、まわりにかなりいるだろう。
みやうち君もその1人かも。彼は訃報から、関連作品を聴く・見ることを遠ざけていると言っていた。


 …と、ここまで書いていたのだ。5月の下旬あたりだった。それからピタリと筆が進まなくなる。
義務感にかられて文を書くなんてことはしたくない。またそのうち書く気分になるはず。
そんな思いを抱きつつ、1ヶ月以上が経過。早いもので清志郎の死後から丸2ヶ月が経った。

 その間に、ボクの大好きだったプロレスラー、三沢光晴が試合中のアクシデントで死亡した。
海外では、あのマイケル・ジャクソンも亡くなったのである。
たった2ヶ月で、時代をけん引していた人物が、何人もこの世から去ってしまったのだ。

 ロック(ポップス)界、プロレス界にとってはかりしれない損失である。だって、すげぇ人たちなんだもん!
話を清志郎に戻そう。生前中のインタビュー(テレビ)で、とても驚いた発言があった。
「あなたはナゼ歌うのですか?」という質問に、清志郎は「使命です」と即答していたのだ。

 いつもなら“はぐらかす”内容の質問なのに…。当時、この放送を見た時はビックリしたなぁ。
「上っ面なめたような歌が多すぎますからね」と、そう付け加えていた。
まさしくその通り。前述したが、喜怒哀楽の突端部分を過剰なまでに『うた』にできる人。

 ロックとソウルを“混ぜご飯”のようにしたメロディーに乗せていた。
ボクは箸と茶碗を鳴らしながら、いつもこのご飯のオカワリを要求していたのだろう。
ライブなんてマンガ盛りの大ばん振る舞い。…これがもう食べれなくなってしまった。

 一人の歌手が亡くなっただけで、なぜこんなに落胆するのか?ボクはそのことをずっと考えている。
おそらくそれは、清志郎が作ったこの“音楽のご飯”が食べれなくなるという現実。
23年間の満腹感は空腹感になり、あっという間に喪失感へと変化するんじゃないか?

 飢餓状態になったらどうしよう?あのキラキラしたご馳走を二度と口にすることができないの?
それはあんまりだ。新曲が聴きたい。ライブに行きたい。動く姿を目で追いたい。
両手を大きく持ち上げて拍手を鳴らしたい。口ずさみたい。つまりボクはまだ困ったままでいる。




 ということで今回のコラムは、とんだ散文となってしまった。
まとまらない、集約できない、決着がつかない、こんなことだってある。
世の中、円周率は「3」と設定された。しかし、本当は3.1419…………果てしなくつづく。

 割り切れないものが数式にだってあるではないか。感情にこそ、そんなものだろ?
しかし、“切っても切りようのないもの”が、この世に一つだけ存在する。それこそが「死」である。
今、はっきり言えること。それは、58年間の生涯を、忌野清志郎はまっとうしたということだ。

 ホントは“おめでとう”と言わなければならないはずだよね。

 オメデトウ!清志郎!
 バンザーイ!
 バンザーイ!!
 バンザーイ!!!





        ライブ情報        
[東京公演]
遊戯搾りまつり45
~ワンマンLIVE~
高田馬場「四谷天窓」
2019.09.15(sun)
13:30op/13:45st
2000yen+drink

祝!結成15年周年!
え?マジ?確認したら
「結成16年」だとさ。
1年遅れの記念LIVE!

(予約)
h72ogn@gmail.com



 
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C帰り道
DDjembe急行

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